早期内定企業一覧！大手・優良企業の探し方と早期内定のデメリットを完全網羅

2025.11.30

早期内定とは、一般的な就活ルールの解禁日よりも早い時期、主に大学3年生の夏から冬にかけて獲得できる内定を指します。

近年は外資系やベンチャー企業だけでなく、日系大手企業でも優秀な層を確保するために早期選考を行うケースが急増しています。

そこで本記事では、早期内定の実績がある企業を業界別に一覧化し、具体的なスケジュールや選考の特徴とあわせて解説します。

いち早く内定を1つ確保して精神的な余裕を持ち、自信を持って就活の本番に臨むための情報をチェックしていきましょう。

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早期内定を実施している企業の一覧や傾向について知りたい就活生
大手企業や優良企業の中から、早期選考を行う企業を効率的に探したい就活生
早期内定を獲得することのデメリットやリスクを理解した上で就職活動を進めたい就活生

早期内定・早期選考を実施する企業一覧

早期内定や早期選考は、特定の業界や企業群で活発に行われる傾向があります。

特に、優秀な人材をいち早く確保したいというニーズが強い業界でその動きが顕著です。

早期内定企業一覧

早期内定を出す企業は、主に外資系企業やIT業界、マスコミ、人材業界などに見られます。

これらの業界は、通年採用や早期からの採用活動に積極的な企業が多いことが特徴です。

外資系

外資系企業は、早期選考・早期内定の代表格です。

外資系企業は、世界中の優秀な学生を獲得するため、日本の一般的な就活スケジュールよりも早く採用活動を開始します。

マッキンゼー・アンド・カンパニー
外資系企業であり、日本の経団連が定める就活ルールの対象外であるため、独自のスケジュールで早期に採用を行っているからです。

ボストンコンサルティンググループ
外資系企業のため経団連の指針（就活解禁日など）に縛られず、通年や早期のジョブ選考を通じて優秀な人材を確保しているからです。

PwCコンサルティング
外資系コンサルティングファームとして、日本の一般的な就活解禁日を待たずに、インターンシップ等の実績をもとに内定を出しているからです。

ゴールドマン・サックス
外資系企業であり、グローバルな採用基準に合わせて動くため、日本の就活協定の影響を受けず、圧倒的に早い時期にオファーを出せるからです。

モルガン・スタンレー
外資系投資銀行として、経団連の定める選考解禁日とは無関係に、サマーインターンなどの結果を重視して早期に採用活動を終了する傾向があるからです。

P&G
外資系企業のため経団連のルールに加盟・準拠しておらず、独自の職種別採用スケジュールで、早期に優秀なリーダー候補を確保しているからです。

ユニリーバ
外資系企業であり、日本独自の就活ルール（経団連指針）にとらわれない「通年採用」を導入し、大学3年生の早い段階から内定を出しているからです。

日本ロレアル
外資系企業のため経団連のスケジュールに縛られず、独自のビジネスコンテストやインターン経由での採用ルートを確立しているからです。

IT・インターネット業界

IT・インターネット業界も、早期内定を出す企業が多い業界の一つです。

IT・インターネット業界では、技術力やポテンシャルの高い学生を早期に確保するため、積極的な採用活動を展開しています。

楽天グループ
「新経済連盟」の代表理事を務める企業であり、経団連の定める就活スケジュールに縛られず、特にエンジニア職などでグローバル基準の早期採用を行っているからです。

サイバーエージェント
新経済連盟に加盟しており、経団連の指針にとらわれず実力主義を徹底しているため、サマーインターン直後などの早い段階で優秀層に内定を出す文化があるからです。

LINEヤフー
IT業界特有のスピード感を重視し、経団連のスケジュールよりも優秀な人材の確保を優先するため、「ポテンシャル採用（通年採用）」などで時期を問わず内定を出しているからです。

メルカリ
新経済連盟に加盟しており、従来の日本型雇用（一括採用）ではなくグローバル基準の採用を行っているため、時期を問わず優秀な人材にオファーを出しているからです。

DeNA
新経済連盟に加盟しており、経団連の横並びのスケジュールではなく、サマーインターンなど早期の接点から優秀層を積極的に確保する方針をとっているからです。

freee
急成長中のベンチャー企業であり、経団連のルール（就活解禁日）には縛られず、通年採用形式でカルチャーマッチする学生を早期に囲い込んでいるからです。

サイボウズ
独自の働き方や採用ポリシー（通年採用・ポテンシャル採用）を掲げており、経団連の定める一律のスケジュールとは無関係に、マッチング重視で随時採用を行っているからです。

マスコミ・広告業界

マスコミ・広告業界、特に大手広告代理店や一部のテレビ局では、早期選考が実施されることがあります。

これらの業界は、クリエイティブな才能を持つ学生を求めており、インターンシップや特定のセミナー参加者に対し、早期の選考ルートを案内するケースがあります。

電通
経団連加盟企業ですが、コンサルやIT業界との人材獲得競争が激しく、夏や冬のインターンシップで優秀な成績を収めた学生に対し、水面下で早期の優遇ルートを案内しているからです。

博報堂DYホールディングス
経団連に加盟していますが、クリエイティブ職などの専門性が高い人材を早期に確保するため、インターンシップやワークショップ参加者限定の早期選考を実施しているからです。

ADKマーケティング・ソリューションズ
現在は非上場化しており経営判断が早く、従来の採用慣行にとらわれず、インターンシップを通じたマッチングを重視して早期に内定（内々定）を出す動きを強めているからです。

人材業界

人材業界も、早期選考・早期内定に積極的な企業が多い業界です。

これらの企業は、早期に内定を出すことで、就職活動の軸が定まっている優秀な学生を確保する狙いがあります。

リクルートグループ
人材業界の最大手として、総合商社やコンサルティングファームと併願する優秀な学生層を早期に確保するため、インターンシップ経由などの独自ルートで内定を出しているからです。

パーソルキャリア
人材業界は、顧客企業の採用活動を支援する立場として、繁忙期（3月以降）に入る前に自社の採用活動の目処を立てておくという、業界特有の傾向があるからです。

エン・ジャパン
「採用のプロ」として自社の採用力強化にも注力しており、早期のインターンシップやイベントを通じて企業理解が深まった学生に対し、解禁日を待たずに内定を出しているからです。

ビズリーチ（Visionalグループ）
「新経済連盟」に加盟するIT・メガベンチャー企業であり、経団連のルールに縛られず、事業拡大のために優秀な人材を他社より早く獲得する動きを取っているからです。

早期内定企業まとめ表

企業名	早期内定が出る主な理由
マッキンゼー・アンド・カンパニー	外資系企業であり、日本の就活ルール（経団連）の対象外だから
ボストンコンサルティンググループ	外資系企業であり、実務試験（ジョブ）を通じて短期で評価を決めるから
PwCコンサルティング	外資系企業であり、夏のインターン評価をもとにそのまま採用へ進むから
ゴールドマン・サックス	外資系企業であり、グローバル基準の早いスケジュールで動いているから
モルガン・スタンレー	外資系企業であり、サマーインターンへの参加が実質的な選考だから
P&G	外資系企業であり、独自の選考会（ジョブ）への参加が必須ルートだから
ユニリーバ	外資系企業であり、通年採用を導入して早くから内定を出せるから
日本ロレアル	外資系企業であり、ビジネスコンテストなどを通じて優秀層を確保するから
楽天グループ	「新経済連盟」所属であり、経団連のスケジュールに縛られないから
サイバーエージェント	「新経済連盟」所属であり、実力ある学生には時期を問わず内定を出すから
LINEヤフー	IT業界のスピード感を重視し、通年採用などで時期を問わず採用するから
メルカリ	「新経済連盟」所属であり、世界基準の採用方針で動いているから
DeNA	「新経済連盟」所属であり、サマーインターンから積極的に囲い込むから
freee	ベンチャー企業であり、経団連のルールに縛られず通年採用を行っているから
サイボウズ	独自の採用方針を持ち、時期を一律に決めずにマッチングを行うから
電通	コンサル等との人材争奪戦に勝つため、インターン参加者に優遇ルートがあるから
博報堂DYホールディングス	優秀な人材を逃さないよう、インターン参加者限定の早期選考を行うから
ADKマーケティング・ソリューションズ	独自の経営判断により、インターンを通じた早期マッチングを重視しているから
リクルートグループ	他業界のトップ企業と併願する優秀層を、早めに確保しておきたいから
パーソルキャリア	人材業界のため、顧客企業の採用支援が忙しくなる（3月）前に自社採用を終えるから
エン・ジャパン	人材業界のため、3月以降の繁忙期に入る前に自社の採用を固めておきたいから
ビズリーチ	ITベンチャーとして、経団連のルールに縛られずスピード重視で動くから

早期選考を実施する企業の特徴

早期選考を実施する企業には、いくつかの共通した特徴や背景があります。

これらの特徴を理解することは、早期内定を目指す上で企業研究の参考になります。

優秀な人材の早期確保が必須な企業

早期選考を行う最大の理由は、優秀な人材を他社に先駆けて確保することです。

特に専門性の高いスキルを要する職種や、ポテンシャルの高い学生は、多くの企業が獲得を目指す対象となります。

外資系コンサルティングファームやIT業界のトップ企業などは、インターンシップを通じて能力を見極め、早い段階で内定を出して囲い込みを図ります。

人材の流動性が高い業界

人材の流動性が高い（離職や転職が多い）業界も、早期選考に積極的な傾向があります。

IT業界や人材業界、一部のベンチャー企業などは、常に新しい人材を求める必要があるため、通年採用や早期選考を導入し、継続的に採用活動を行っています。

早期に内定を出すことで、必要な人員を安定的に確保しようとする狙いがあります。

採用競合が多い大手企業

採用において競合が多い大手企業も、早期選考を導入する動機が強いです。

知名度が高く学生から人気の大手企業は、同業他社や他業界の人気企業と優秀な学生の奪い合いになります。

同レベルの人気企業が早期選考を始めると、自社も追随しなければ優秀な学生を確保できなくなるため、早期選考に踏み切るケースがあります。

大手・優良の「早期選考企業」の探し方

早期選考を実施する大手・優良企業を見つけるためには、情報収集のアンテナを高く張る必要があります。

一般的な就活サイトだけに頼らず、多様なチャネルを活用することが早期内定への鍵となります。

就活エージェントに頼る

早期選考を行う企業探しは就活エージェントに頼ることが一番最速です。

また、独自の早期選考ルートも紹介せてくれる可能性があります。

就活エージェントキャリペンなら、早期選考を行う企業を代わりに探してくれるだけでなく、独自の早期選考ルートも紹介してくれることもあります。また、早期選考を行う企業に関する不安や質問などはプロのアドバイザーが相談に乗ってくれるので安心して就活を進めることができます。まずは、気軽にLINEで無料就活相談をしてみてください。

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「選考優遇あり」のキーワードで探す

早期選考企業を探す最も直接的な方法は、就活サイトなどで「選考優遇あり」や「早期選考」といったキーワードを含むインターンシップ情報を検索することです。

多くの企業が、インターンシップ参加者に対して、早期選考ルートの案内や、本選考の一部免除といった優遇措置を設けています。

「内定直結型」と銘打たれたインターンシップは特に注目です。

逆求人サイトに登録する

逆求人サイト（スカウト型採用サイト）に登録することも、早期選考企業と出会う有効な手段です。

学生がプロフィールを登録すると、それに興味を持った企業からスカウトが届きます。

企業側は求める人物像に合致する学生を早期から探しているため、スカウト経由で早期選考に招待されるケースが少なくありません。

大学のキャリアセンターやOB/OG訪問で情報を得る

大学のキャリアセンターや、OB/OG訪問を通じて得られる情報も非常に貴重です。

キャリアセンターには、特定の大学の学生を対象とした限定的な早期選考の情報が寄せられることがあります。

また、OB/OG訪問では、先輩から早期選考の実施有無など、公になっていないリアルな情報を得られる可能性があります。

企業の採用ページ・SNSを定期的にチェックする

早期選考の情報は、企業の公式な採用ページや、採用担当者が運営するSNS（X（旧Twitter）など）でいち早く公開されることがよくあります。

一般的な就活情報サイトよりも情報解禁が早いケースや、SNS登録者限定で早期選考の案内が送られてくることもあります。

早期内定のデメリットと注意点

早期内定を獲得することは多くのメリットがありますが、一方でデメリットや注意すべき点も存在します。

これらを理解せずに早期内定を受け入れると、後悔につながる可能性があります。

入社後のミスマッチが起きる

早期内定の最大のデメリットは、入社後のミスマッチのリスクが高まることです。

早期選考は、通常の選考よりも短期間で行われることが多く、企業研究や自己分析が不十分なまま内定に至るケースがあります。

また、早期に内定が出ると、そこで就職活動を終えてしまい、他の企業と比較検討する機会を失いがちです。

ミスマッチを防ぐチェックリスト

「内定が欲しいから」が最大の志望理由になっていないか？
「早く就活を終わらせたい」という焦りで判断していないか？
自分の「就活の軸」と、企業の強みが合致しているか？
他業界・他職種と比較した上で「ここが良い」と言えるか？
具体的な「1日の仕事の流れ」がイメージできているか？
「きついこと・大変なこと」を社員から聞き出せているか？
現場の社員と話す機会があり、雰囲気が合うと感じたか？
3年後、5年後のキャリアパス（将来像）が見えているか？
給与・残業・福利厚生の実態を数字で確認したか？
転勤や配属のリスクについて理解しているか？
「オワハラ（就活終了の強要）」への対応策は考えてあるか？

チェックが10個以上： ミスマッチの可能性は低いです。自信を持って決断しましょう。
チェックが5〜9個： 少し不安が残ります。OB・OG訪問をもう1件増やすなどして、疑問点を解消しましょう。
チェックが4個以下： 「とりあえず内定キープ」の可能性が高いです。承諾期限まで粘るか、就活を継続することをおすすめします。